国内最高齢の死刑囚（９２）が東京拘置所で病死　前立腺がん
２５年前に死刑が確定した国内最高齢の石田富蔵死刑囚（９２）が東京拘置所で病死した。
石田死刑囚は大正１０年生まれの９２歳で死刑囚としては国内最高齢で、法務省によると、５年前に前立腺がんと診断され治療を受けていたが、１９日午前、死亡が確認されたという。

１９７３年（昭和４８年）８月４日、とび職・石田富蔵（当時５２）は、夫がいるＡ子さん（当時３３）と交際していたが、結婚話になるとＡ子さんが拒否したため激昂。
埼玉県内の農道でＡ子さんの首を絞めて殺害。バッグから所持金を奪った後、屍姦。更に遺体に油をまいて焼却し、証拠隠滅を図った。

翌年の昭和４９年９月１３日、埼玉県内の飲食店で、客として店にいた石田は、偶然この店の鍵を拾い、午前２時過ぎに同店に侵入。
女性経営者のＢ子さん（当時５０）の寝ている様子を見て強姦しようとしたが、抵抗されたため絞殺。貴金属などを奪って逃走した。

１９８９年（平成元年）６月１３日、最高裁は一審、二審判決を支持して石田の上告を棄却。死刑が確定、以来２５年間、拘置所に収容されていた。