５月３日は“創価学会の日”　安倍首相「友党のお祝いムードに水を差したくない」と配慮
集団的自衛権の行使容認に向けた憲法解釈変更の閣議決定をめぐり、訪欧中の安倍晋三首相は、同行記者団との懇談で公明党への配慮をのぞかせた。
成長戦略や経済財政運営の指針「骨太方針」の策定など、今国会中に公明党の協力が必要な政策課題が多く残されている中、挑発は得策ではないと判断したようだ。
ただ、閣議決定を急ぐ姿勢に変わりはなく、それを見透かしてか、公明党も警戒感を緩めていない。

「あ、あと一点ですね、あと一点…」
３日夜（日本時間４日未明）、訪問先のポルトガルで同行記者団の質疑に応じた首相は、一通り質問が出尽くし、長谷川栄一内閣広報官が「以上で終了します」と宣言すると、自ら発言を付け足した。
公明党に配慮するかのように、集団的自衛権の行使容認に向けた「政府方針」に「政策的方向性」は示さないと自ら付け加えたのだ。

折しも３日は同党の支持母体「創価学会」が、第２代会長の戸田城聖、第３代会長の池田大作両氏の会長就任日として定めた記念日「創価学会の日」。
友党のお祝いムードに水を差したくないとの配慮もあったとみられる。sankei.msn